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絵と意匠

rough20100912

20100912

フィレンツェの旅行中、くるりの「三日月」をよく鼻歌で歌っていました。
あのちょっとさみしい感じが、一人旅の気分にぴったりだったのです。
最終日、街を離れがたくて、「三日月」を歌いながら、夕暮れの街をうろうろして、
でもとうとう時間切れとなって、宿に戻ろうと、サンタ・トリニタ橋を渡りながら、ふと空を見ると、
澄んだ群青の素晴らしいグラデーションの中に、まさに上弦の三日月があって、
帰りたくない気持ちと帰りたい気持ちと旅の思い出と街への愛着が恐ろしく高ぶって、体がふるえました。

音楽ってすごいですね。

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