イタリア語のことわざ、慣用句小図鑑

グループ展CRAWL VOL.16「図鑑」に、DM原画と「イタリア語のことわざ、慣用句小図鑑 」を7点出品しました。

展示会場に掲示したキャプションと合わせてご紹介します。

Fidarsi è bene, non fidarsi è meglio.
Fidarsi è bene, non fidarsi è meglio.
意味:信じるのはよいこと、信じないのはもっとよいこと


明るく陽気なイメージからは意外に思われるかもしれませんが、イタリアの人たちの冷静な物の見方を感じさせることわざだと思います。

話は少しそれますが、イタリア語にはfurbo(フルボ)という形容詞があります。辞書には「抜け目ない、ずる賢い」という意味が最初に書かれていますが、悪いだけの意味ではなく「賢い」「目端が利く」など肯定的な意味で使われることもあります。

このことわざに話を戻しますと、人でも物でも思想でも、対象を盲目的に信じるのはとても危険な事です。
しかし全てを委ねてしまえば、判断を任せる楽さや、一体感から高揚感を感じるなど、快感も多くあるのだろうと思います。
いつの間にか流されて、気づかないうちにそういう状態に陥ってしまうことはないと言い切る自信は私にはありません。
それでも、いきなり独立独歩の賢人になるのは難しいとしても、できるかぎりfurboに生きていけたらと思います。

Chi trova un amico trova un tesoro.

Chi trova un amico trova un tesoro.
意味:友だちを見つけた人は宝物を見つけたのと同然


「信じるのはよいこと、信じないのはもっとよいこと」…とはいうものの、やっぱり人生それだけではありません。
あたたかくてシンプルで、とてもすてきなことわざです。

Finché c'è vita c'è speranza.
Finché c’è vita c’è speranza.
意味:生きている限り、望みあり


説明は不要のことわざです。

Meglio tardi che mai.
意味:遅くともしないよりまし


Meglio poco che niente(ちょっとでもないよりまし)とあわせて、生活、制作における我がモットーであります。

この言葉から思い出す思い出話をひとつさせてください。去年休暇で行ったローマでバスと地下鉄のストライキがありました。
当日に決行を知ったので、一時間以上走ってイタリア語学校に行かなくてはならなくなってだいぶ焦りましたし、放課後に重い荷物を持って徒歩のみで市内を観光するのは大変でした(ローマは丘の街なので坂だらけなんです…)が、行使できる権利のひとつとして平然とストライキを受け入れている街を見ることができたのは、とてもよい経験でした。
ローマの先生に聞いた話によると、「8時から5時までがストライキで、その間地下鉄はすべて運休になるものの、バスは動かしたい運転手は動かしてもいい事になっていて(地下鉄と違って一人でも動かせるから)、ストライキの間でも時々来るよ」とのことでした。
3時まで粘って観光したものの、さすがに疲れて諦めてバスを待つことにしました。待つ間、あまりにこのふたつのことわざ通りのシチュエーションなので、いかにもへっぽこ道中だなぁとしみじみおかしく感じました。一時間以上待って満員のバスが来た時はとても嬉しかったです。

Essere buono come il pane

Essere buono come il pane
意味:根っからの善人、心底温和な


直訳は「パンのようによい」、本当にとてもいい人を表現する時に使う慣用句です。

この言葉を知った時、「炊きたてのごはん」を連想しました。
あたたかくて、やわらかくて、豊かで、おいしい。

イタリア語のpaneには様々な意味があるので、勝手にごはんに置き換えた理解は浅薄でよくないと思うのですが、この言葉を目にするたびに、つい炊飯器を開けて湯気と香りの立つところを想像してしまい、あぁ、もうそれは本当に善い人だろうなぁと思ってしまいます。

In bocca al lupo!

In bocca al lupo!
意味:幸運を祈るよ!がんばって!


これはことわざではなく、なにかに挑む人に対してかける言葉です。
直訳は「狼の口の中へ!」。言われた人は「Crepi ( il lupo ) !(くたばれ(狼)!)」と応じます。

大きな仕事の前や、イタリアにひとりで行く前などに先生がこう言って励ましてくれるので、その度に元気よく「狼くたばれ!」と答えては、不思議なやり取りだなぁと思っているのですが、どんな困難にぶち当たってもなにがなんでもやり遂げて生還してやるぜ!と気合いも入るので好きな言葉です。

Il diavolo non è così brutto come lo si dipinge.

Il diavolo non è così brutto come lo si dipinge.
意味:心配事も実際は思っている程ひどくはない


直訳は「悪魔は、描かれているほど醜くはない」なので、描かれている美形の悪魔を描きました。

心配性よけのお守りとしてこのことわざを会社のデスクに貼っています。


このシリーズは線画を描いてからPhotoshopで着色しています。
DM原画はペンとカラーインクでしっかり描いたので、逆に制作時間をできるだけ短縮することを目的にしました。

私の趣味のひとつがイタリア語の学習なのですが、その学習を通して知ったおもしろいことわざや言い回しをテーマに、直訳したシチュエーションをそのまま描いたり、ことわざから思いついたシーンを絵にしたりしています。一応ラフの時点でイタリア人の先生のチェックを受けています。

思いついたのを少し捏ねただけで描いているので、打率があまり高くないというのが課題ですが、これも数を重ねて確度を上げるしかありません。

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CRAWL VOL.16 「図鑑」のメインビジュアルを担当しました

DM CRAWL VOL.16 「図鑑」イラストレーション

毎年参加しているグループ展CRAWLの今年のメインビジュアルを担当しました。テーマは「図鑑」です。
かっこいいデザインは同期の狩野茜さんにお願いしました!

DM CRAWL VOL.16 「図鑑」

CRAWLのメインビジュアルは明るいものが多いのですが、「図鑑」という伝統的なイラストレーションのメディアがテーマということもあり、博物趣味を暴走させた仄暗い書斎を舞台にしました。

図鑑はハンディ版以外は、大抵大きく、重く、室内で閲覧されること、室内にありながら未知の世界を見せてくれる、精密な図版入りの本であることを念頭に置き、素晴らしい図鑑を眺めるならどんな舞台がワクワクするか、眺めて空想をたくましくするのはどんな人か、その人に絵を見る人が共感できるかをアイデアの中心にしました。
たくさんの物が置かれながらも、ごちゃごちゃし過ぎないように、左右対称の構図、整理された配色を心がけました。

CRAWL VOL.16 「図鑑」
会期:2018年8月15日(水)~19日(日)
会場:目黒区民ギャラリー

CRAWL » CRAWL VOL.16 「図鑑」

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『大富豪が教える成功法則』のイラストを担当しました

3月8日に発売されました「大富豪が教える成功法則(プレジデント社) 」のカットを描かせて頂きました。
ディレクションは株式会社 コヨミイ様(https://coyomee.co.jp/)です。

ベストセラー『バビロンの大富豪』のエッセンスを集約したムック本です。
物語に登場する古代バビロンの13人のそれぞれのキャラクターを表現しました。

太い線画での初めてのお仕事で、楽しく描かせて頂きました。
古代メソポタミアの衣装の想像図など、資料を探すのも楽しかったです。

本文中にもたくさん使って頂けてとても嬉しいです!
書店でお見かけの際はぜひご覧下さいませ。

大富豪が教える成功法則 PRESIDENT STORE

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Felice anno nuovo 2018

年賀状 2018 年賀状 2018[/caption]

ご挨拶がすっかり遅くなりました。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

年賀状は椿をデザインしました。オフセットと活版印刷で刷っています。

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Felice anno nuovo 2017

年賀状

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

年賀状は鳳凰を描きました。
(しょうもない裏話ですが「Felice anno nuovo」にかけて「Fenice anno nuovo」というイタリア語のダジャレも考えました)

憧れの紙パチカに憧れの箔押しで憧れのコスモテックさんがかっこよく仕上げて下さって、とっても嬉しい年賀状になりました!

パチカ加熱型押し+色箔押し、本当にかわいいです!
光によって見え方は様々ですので、持ち歩いていろいろ写真を撮ってみました。

年賀状

年賀状

年賀状

暗い場所と白い背景ではハートだけがくっきり浮き上がって、明るい場所や色を背景にすると鳥も浮き上がります。でこぼこの手触りもハガキサイズでたっぷり楽しめます。

パチカという紙があること、加熱型押しという加工があって、その加工が上手な印刷加工会社さんがあることを知ってから、ずいぶん経ってしまいましたが、ようやくひとつ形にすることができました。

これからも、たくさんの人たちとの関わりの中で、ひとつずつ形にしていきたいです。そしてそれを誰かに喜んでもらえたら、とても嬉しいです。

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La sorgente 2

「泉」装丁

グループ展「実践装画塾修了展 6」は18日、無事に終了致しました。ご来場頂きました皆さま、気にかけて下さった皆さま、誠にありがとうございました。

いつか仕事をしてみたい、でも自分にできるかわからないし、どうやってきっかけをつかんだらいいのかわからないと、漠然と考えていた春先のブラック・アンド・ホワイト展の頃、この装画塾の塾生募集を知り、応募しました。

これまでギャラリーダズルさんのグループ展で、ご一緒させて頂いたイラストレーター皆さんの中に、こちらの装画塾の卒塾生の方が何人かいらっしゃったことも、受講を希望したきっかけでした。
装画塾の先輩の皆さんは、お仕事をどんどんされていますし、ご一緒させて頂いた展示でも、とても楽しそうにされていて、自信がなくてまごついている私にも、いつもとても親切に接して下さいました。
近くでお姿を拝見できる、実感できる目標として、先輩方の存在があったのだと思います。

それから受講を決めた当初、実際のデザイナーの皆さんが雲の上の存在に思えて、絵を見せた途端になにもかも喝破されてしまうんじゃないかと、勝手に恐怖心を抱いていたので、第一線で活躍されているデザイナーの先生方とお話できるのは、とてもいいことなのではないかと考えていました。

さて、入塾が決まり、5月のGW中に最初の課題が来てからは、とにかくたくさん描きました。
描いては講評を受け、いくつかはありがたいことに及第点を頂きましたが、いくつかはボロボロでした。
その度に、これまでなにげなく眺めていた、プロのイラストレーターの仕事の素晴らしさに、感服しました。
また、デザイナーの先生方がとても優しく、時に厳しく、率直に絵とそれぞれの塾生に向き合ってくれることに驚きました。
(おかげさまでだいぶデザイナー全般に対するだいぶ恐怖心が薄れました…。)

4分野のレクチャーを受けた後、修了制作は文芸の海外文学チームに振り分けて頂き、藤田知子先生にご指導を頂いて、小説「泉」上下巻用の装画を2枚描くことができました。
途中私はぐるぐると迷走してしまい、かなり途方に暮れていたのですが、先生はその度に道を示して下さいました。
本当にありがたいのと、ご指導を頂いてるのにさらに迷走してしまうので、とても申し訳ない気持ちになりました。

「泉」装丁並べたところ

搬入で、本の形になった「泉」を初めて見た時はとてもとても嬉しかったです。

「泉」下巻 ディテール

デザインでとても好きなところは、この部分です。
「泉」の小説の中では「子どもがいなくなってしまう」という重要なシーンがあるので、下巻の装画では走っている子どもの影を描き入れたのですが、それが装丁では半分に見切れていて、子どもの不在をこういう形で表現されたのか!と、とても驚きました。(プレゼンの時に先生にお聞きしたところ、それは偶然ですとのことでしたが…。)

「泉」上巻用装画

「泉」上巻用装画

「泉」下巻用装画

「泉」下巻用装画

展示の様子

展示の様子

絵の下のインフォグラフィックは絵の制作の過程をまとめたものです。
しっかり検証しないと絶対同じ間違いをまたやりそうなので、恥ずかしいので本当はお見せしたくないのですが、ちゃんと作りました。

展示全体の様子

展示全体の様子

どの作品もとても素晴らしくて、5月から一緒に描き続け、経過を知っている事もあって、12作品すべてが揃った景色は、いつもの展示よりも嬉しく、すてきに感じました。

これは藤田先生から、塾生全員へのサプライズプレゼントです。HPで公開しているイラストと、それぞれの作風に合う本を選んで下さって、装丁に仕立てて下さいました!嬉しいです!
これは去年のブラック・アンド・ホワイト展に出品したハーレクインの絵です。ハーレクインはダイヤ柄のコスチュームを着ているので、黒白で描けるなぁというだけで描いた絵でしたので、文字をまとい、本の上に載った途端、絵が急に別の意味を帯びて、とても驚きました。
なんて不気味な絵なんだろうと、ひとごとのように思いました。
死と砂時計」、とてもおもしろくて、あっと言う間に読んでしまいました!

搬出の後、塾生から講師の先生方と、ギャラリーの村松様にメッセージカードをお渡ししました。
私は講師の先生方の似顔絵とシャーロックのカンバーバッチを描きました。

先生方のご指導を頂けたこと、塾生の皆さんとご一緒させて頂いて、楽しい時間を過ごせたこと、とても幸せでした。
これからは、この貴重な経験を活かして次へ進みます。
それから先輩の皆さんのように、誰にでも親切でありたいです。

泉 – キャサリン・チャンター/玉木亨 訳|東京創元社

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Isola isolata

CRAWL vol.14「島」に参加しました。
ご来場下さいました皆さま、気にかけて下さいました皆さま、ありがとうございました!

全体のテーマの「島」(isola(イーゾラ)は孤立した状態(isolato(イゾラート))を連想させます。
そこで、水によってよそと隔てられた、ちょっとさみしい感じの絵を描きました。

1枚目は涙と女の子です。近いのに遠い。

2枚目は1枚目の泣いてる女の子が小さい島にいるところです。

3枚目、海ではなく舞台だった。

4枚目、舞台かと思ったら、雲を操る人のスカートだった。

5枚目もあるのですが、ちょっと納得がいかないので、また改めて作りなおそうと思います。

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Ex-libris -pavone-

Ex-libris -pavone-

コスモテックさんのパチカ名刺作成キャンペーンで白孔雀のエクス・リブリスを作りました。本の見返しに貼った時に、絵が見えたらいいなと思ってデザインしました。

Ex-libris -pavone-

電灯に透かすとこんな感じです。

Ex-libris -pavone-

原画はこんな感じです。名刺サイズ原寸で描いています。

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Felice anno nuovo 2016

年賀状

年賀状は斉天大聖を描きました。仙桃を両手にご満悦。

印刷は活版二色刷りです。

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CRAWL vol.13 : Day dream

毎年参加させて頂いていますイラストレーションのグループ展 CRAWL で、
今年はDMのメインビジュアルを担当させて頂きました。
テーマは「白昼夢」です。

デザインは同じく CRAWL メンバーの papermosa1c さんです。

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